校友会について

ALL DOSHISHA
募金

新島が
同志社に託した夢

~ 同志社大学2025
ALL DOSHISHA 募金のお願い ~

同志社校友会は、同志社大学が行なっております「同志社大学2025 ALL DOSHISHA募金」へ賛同し、寄付を募る映像を制作致しました。
 寄付・募金をという声かけに対しましては、“高額な授業料を払っているのだから、その資金で運営をする経営努力が必要である”といったご意見や、“資金調達は国からの補助金を多く引き出し充当すべきであろう”といったご意見もあることでしょう。また、大学から同志社に入学された校友と、同志社系列校で学ばれたのち同志社大学に入学された校友とではこのような呼びかけに対する思いも様々ではないでしょうか。

 同志社の設立を大きく後押ししたのは、日本の将来のために新島が同志社に託した夢に賛同して寄せられた寄付であったという事実を、同志社校友会員の皆様への共通認識として、この映像でお伝えできればと考えております。

映像の理解をより深める3つのポイント

その1

新島襄はラットランド、グレース教会での演説前に、岩倉具視特別視察団の一員として、アーモスト大学、ハーバード大学を含む全米の大学、ドイツ、イタリアなどのヨーロッパの大学も視察していました。新島がまとめたハーバード大学に関する項には下記のように記されており、ここからも私立大学設立への思いが偲ばれます。
“アメリカなどの場合は、うら寂しくて人がおらず、暴風雨が吹き荒れ、荒波が吠えたける大西洋の海岸にピューリタンが欧州から1620年に移住してから15年も立たないうちに早くもハーバード大学『設立は1636年』の基礎が築かれた。そして今日ではその教員数は110人、書物は134,000冊、基本金は14,854,372ドルにのぼるという。アメリカ人が自治的に気力に溢れているのもこの大学のようなものが大きく影響していると思う。”

その2

「同志社設立の旨意」を発表した時、日本には官立の東京大学しか存在していませんでした。官立の東京大学は大変優秀ですが、しかし新島襄は「一国を維持するのは、決して二、三の英雄の力ではない。実に一国を形成する、教育があり、知識があり、品性の高い人たちの力によらなければならない。これらの人は一国の良心ともいうべき人である。」と考えました。更に国家にとって重要な「一国の良心ともいうべき人物」を、キリスト教主義の教育を通して養成するという、新島襄の教育理念を実践するには官立では不可能である、という理由から「私学、同志社」の設立を訴えました。

その3

もちろん私学である以上、独自に同志社大学設立資金を調達する必要があります。そもそも1875年に開校した同志社の礎である同志社英学校も、新島襄がアメリカのラットランドにあるグレース教会で演説した際に受けた5000ドルの寄付の約束が元となり、その設立が叶っています。そのグレース教会で演説を聞いていた老農夫は彼らの帰りの旅費「2ドル」を新島襄の思いに寄付してくれたという逸話が残っています。ではなぜ、この老農夫はその場で寄付をしてくれたのでしょうか?しかも自分が帰る為の汽車賃を、です。それは新島襄の思いに共感し感銘を受け、その結果、一個人として「その時、出来るだけの事」をこの異国から来た青年に行いたかったからではないでしょうか。

そして

今日、同志社があるのも、新島襄の考えに賛同した多くの支援者と、同志社を卒業した多くの卒業生の存在が大きく影響しているのは明白です。そして、私たちが同志社人としてのアイデンティティを持って生活できるのも、これら先人たちの支援と善意の賜物なのです。

今日の同志社のキャンパスをご覧ください。
そこに通う学生や巣立っていった同志社人に思いをはせてみてください。

今の同志社があり、我々があるのは多くの援助の手を差し伸べてくださった方々の善意の賜物であることを再認識し、同志社人として、同志社校友会員として今何をなすべきか、将来に向かってどう思いを結実していくかを今一度考えていただくきっかけとして、この映像をご活用いただければ幸いです。
そして同志社に対する募金へのご理解を更に深めていただければという思いをもっております。
どうぞよろしくお願いいたします。