校友会について

ご挨拶

同志社校友会のホームページが新しくなりました。このホームページ、「THE DOSHISHA TIMES」、そしてSNSも活用して、より多くの情報発信と交流の場を設け、校友の皆さん、校友会本部、各支部、大学との情報共有を進め、新たな活動に展開していければと思います。

私が学長の任にあった時、そして2021年4月に校友会会長に就任した時も「ALL DOSHISHA 体制」ということを申し上げてきました。これは校友、学生、教職員及び卒業生が一体となって、校友会本部、各支部、学校が、各々の独自性を大切にしながら、協調連携して、それぞれの活動をより活性化できる体制を構築したいということです。

過去3年程のコロナ禍の時期は、経済的に困窮する学生も多く出ました。これらの学生に対して校友の皆さんから多くの寄付が集まり、特定寄付奨学金や食支援を実現させることができました。この取り組みにより、同志社の一体感、校友の存在感を示すことができ、同志社のプレゼンスを高めることができました。皆さんにはあらためて感謝申し上げます。またホームカミングデーや各地で開催する同志社フェア、2025 ALL DOSHISHA募金活動の支援など、校友会が協力することで大学単独では実施できなかった多くの取り組みが実現できました。

大学と校友会が協調して活動することは、学生にとって社会とつながる新たな連携を生み出すことになります。卒業生からの経済的サポートも重要ですが、社会人としての知識、人脈を活かして学生のために役立つことへ展開していければと思います。また、支部の皆さんを中心に各地域への学生のUターン、Iターンを支援していただければ、更に校友の輪を広げることができます。このような活動はまさに、“良心を手腕に運用する人物養成”の精神を醸成し、社会に貢献できる有為な同志社人の養成に寄与できると考えています。

このような連携強化を推進するうえで重要なのは、校友会としての活動目標と計画を明確に示し、国内外の支部及び校友の皆さんが母校への誇りをもって、母校のための活動に取り組める環境を整えることだと思います。そのためには、新島襄の志を現代から未来へと継承するためのマイルストーンを描いたビジョンを策定し、それに当たっては校友一人ひとりの意見を汲み取り、実現に向けて協力できる体制を構築することが大切です。

そのためにも、校友会組織の更なる活性化を図らなければなりません。今後、ガバナンス強化とコンプライアンス遵守の観点からも校友会の役割を明確にし、皆さんの意見をくみ上げ、校友会の将来構想をはじめ、改革・強化に向けた具体策を議論していきたいと考えています。

各地域での会合・イベントも再開され、皆さんと直接、お会いしていろいろなお話しをうかがい、ALL DOSHISHAの輪を広げる機会も増えてきました。同志社創立150年も近づいています。ぜひ、このホームページを活用していただき、さらなる交流の場にしていただければと思います。今後とも校友会へのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

2023年 秋
同志社校友会 会長 松岡 敬