同志社タイムスデジタル版

The Doshisha Person 同志社人に聴く 作家 佐藤優さん〈後編〉

学生の就活支援のために総力戦で

夏号のThe Doshisha Personは神学部OBで作家の佐藤優さんと松岡敬校友会長の対談後編をお届けします。ALL DOSHISHAとして同志社大学がこれからも生き残って発展していくために校友会として今、取り組むべきことはなにか。松岡会長の問いかけに、佐藤さんは2019年から大学が各学部計約20人の学生を集め開講している人物養成プログラム・新島塾をヒントに、社会に羽ばたく学生たちのために就職活動の支援に校友会メンバーがあたる実践講座の開講を提案しました。佐藤さんは同志社、そして校友会がいつでも戻ってきて集まることができる、止まり木であって欲しいと語り、同志社に対する二人の熱い思いがいっぱいの対談となりました。

同志社校友会定時評議員会 コロナを乗り越え、活動復活へ

事業報告・決算、事業計画・予算、会則改正を可決、監事を選出

同志社校友会の最高議決機関として学校関係者、全国の各支部から選ばれたメンバーらで構成される評議員会。コロナ禍で書面開催を余儀なくされてきましたが去年、3年ぶりの対面開催が実現し、今年も6月18日日曜日午後、同志社大学今出川キャンパスの良心館で、対面で開催されました。全国から122人の評議員が出席、また129人から議決権行使書が寄せられ、会議は成立し、2022年度の事業報告と決算、2023年度の事業計画と予算、会則の一部改正、監事の選出が承認されました。続いて各委員会からは23年度の活動計画が発表され、コロナ禍からの回復期、また2025年の同志社創立150年に向けて校友会活動を再活性化させる意気込みが示されました。

今出川のジョー ─ 想い出通りの人々 ─  第6回 餃子の王将出町店/いのうえの餃子

「餃子の王将出町店」。元同志社大生なら、大なり小なり、お世話になったことがあるだろう。この店には、初めて入った時の強烈な思い出がある。あれは出町店があった寺町今出川近くに下宿を始めたばかりの、一九七七年だった。たしか、ホイコウロウと餃子とご飯を注文したと思う。カウンターに座って待っていると、いきなりカウンターの向こうで、店員同士の大げんかが始まったのだ。「ええ加減にせえよ!コラ!」「やかましいわ!」「なんやと!」そして、俺の目の前を、声を荒げた店員が投げたキャベツの玉が横切り、もう一人の若い店員の顔面に直撃したのだった。そんなワイルドな店に入ったのは生まれて初めてで、大いに面食らった。
しかし料理は安くて美味かったので、それからも出町店にはちょくちょく行った。さすがにあんな荒っぽい喧嘩を見たのはその時一度きりだったが、あの店には、いつもそんな「熱気」が漂っていた。
「餃子の王将出町店」といえば、「三十分皿洗いすれば食事代がタダになる」という貧乏学生のためのサービスが有名だが、俺が学生時代にはそのサービスはなかった。卒業して何年かしてから店の前を通りがかったとき、その張り紙を見て驚いたことがある。ただそのときは、まだそのサービスがメディアで話題になることはなかった。しばらくして、各メディアがそれをこぞって取り上げるようになり、「餃子の王将出町店」は一躍有名になったのだった。

DOSHISHA NEWS 千玄室 裏千家前家元・校友会元会長に 内閣総理大臣顕彰

大阪支部総会では「同志社への思い」を講演

裏千家15代・前家元の千玄室元同志社校友会長が4月20日、内閣総理大臣顕彰を授与されました。その前日に100歳の誕生日を迎えられた前家元。本誌の「同志社人に聴く」でもお話しいただいたように戦時中、特攻隊員だった経験を踏まえ、戦後、長く日本文化の精神を世界に広め、茶道を通じた国際文化交流、国際平和の発展に尽力したことが評価されました。千玄室前家元は7月5日、大阪市内のホテルで開かれた校友会大阪支部の総会で「同志社への思い」と題して講演されました。同志社中学に入学してキリスト教と出会い、新たな世界観を得たことなど同志社時代の思い出、学徒出陣で海軍航空隊に入隊し、多くの戦友、学友を失ったことへの思いから平和の尊さを訴えられました。そして、新島先生が説かれた「良心」を活かしていかなくてはならない、母校に誇りを持って、同志社スピリットを発展させてください、と語られました。参加したおよ210人の校友は、前家元の熱い思いのこもった話に聴き入っていました。