The Doshisha Person 同志社人に聴く 大本山石山寺第53世座主、鷲尾龍華さん
各界で活躍する同志社人に迫る
今回は由緒ある石山寺初の女性トップとして脚光を浴びている鷲尾龍華さんを取材しました。大津市の瀬田川のほとりに伽藍が広がる石山寺は奈良時代の西暦747年創建と伝わる真言宗の大本山で、寺務を総括する首席の僧侶である座主に女性が就任したのは長い歴史のなかでも初めてです。寺は源氏物語の著者紫式部が執筆を始めた地とも伝わり、来年紫式部が主人公のNHK大河ドラマ「光る君へ」の放映が決まり注目されています。中学から大学まで同志社で学ばれた鷲尾さんに同志社への思いなどを伺いました。次号まで2回にわたるインタビューの前編をお届けします。
新時代の図書館へ
~動き出した今出川校地新図書館建設~
創立150周年に向けた「同志社ビジョン2025」のシンボルとも言える新図書館建設。京田辺のスポーツ・コンプレックス建設と並ぶビッグプロジェクトが大きく動き出しました。今出川の現在の図書館は8月に閉館し、新図書館建設への準備が進んでいます。大学の「知の象徴」「顔」とも言われる図書館。2026年秋頃開館をめざす新しい図書館はなぜ建設されることになったのか、どんなことを目指しているのか、担当の谷村智輝副学長(経済学部教授)、菊田千春図書館長(文学部教授)にお聞きしました。
今出川のジョー ─ 想い出通りの人々 ─
第7回 大成寮と八幡前
四十年以上ぶりに、四条河原町から京都市バスの5号系統に乗った。
目指すは「岩倉大鷺町」。あの頃とバスの経路が同じなら、着くまでにおそらく40分以上はかかるはずだ。
バスは大学時代の思い出の場所を通り過ぎる。
「銀閣寺道」。ここには「サーカス&サーカス」という老舗のライブハウスがあった。関西の有名ミュージシャンが多く出演し、足繁く通ったものだ。
「北白川」。今や全国にチェーン展開するラーメン店「天下一品」の北白川総本店、つまり一号店は今もバスの車窓から見えた。一九七一年創業というが、俺が大学生になった一九七七年には、すでに絶品の味は知れ渡っていた。
「一乗寺下り松」。西に行けば叡電の一乗寺駅だ。その駅前には今も語り草になっている映画館「京一会館」があった。大学時代ここで浴びるほど映画を観た。
街は変わる。バスから見える街の風景にあの頃の面影はない。それはそうだ。もう四十年経っているのだ。しかし「修学院」を過ぎたあたりから、記憶の中の風景が目の前に現れだした。高野川の向こうにこんもりした森が見える。宝ヶ池公園の東山だ。気がつけば満員だったバスの乗客も数えるほどだ。
「花園橋」を渡って左に折れると、同志社高校のグラウンドが見えてくる。
そこが目的地の「岩倉大鷺町」だ。俺はバスを降りた。山の匂いがした。
バス停を降りると、周辺の住宅地図があった。
そこに、目指す場所が載っていた。
大成寮。
同志社フェア in 福岡レポート
コロナ5類移行後初の同志社フェア、福岡で盛会に
8月5日、福岡市中央区のアクロス福岡シンフォニーホールで「同志社フェアin福岡」が開催されました。猛暑にもかかわらず、第1部地域交流イベントには卒業生・在学生父母・一般約270人が参加しました。松岡敬校友会会長のあいさつ、植木朝子学長による同志社大学紹介に続いて商学部卒業で2021年開催の東京オリンピックフェンシング男子エペ団体金メダリスト宇山賢さんが「兄に勝ちたいから世界へ~東京2020オリンピックを振り返る」と題し講演し、金メダルも会場で披露しました。
第2部の卒業生交流レセプションは植木学長や大学、校友会幹部が卒業生や在学生父母あわせて約90人の参加者と交流を深めました。コロナ禍で中止・順延を余儀なくされてきた同志社フェア、2022年から再開し香川県高松市、長野県松本市に続いての今回の福岡。次は12月2日に新潟市で開催予定です。文学部卒業の直木賞作家、門井慶喜さんの講演もあります。